2020 年 76 巻 4 号 p. I_647-I_655
2018年インドネシア・スラウェシ島地震は,島中部のPalu市を中心に死者・行方不明者4,340人,家屋損壊68,451棟という甚大な被害をもたらした.現地調査の結果,Balaroa,Petobo,Jono Oge,Sibalatyaの4地区において液状化による大規模な地盤流動が発生し,人的・家屋被害の主たる要因であったことを確認した.また,現地で行った測量,常時微動観測,スウェーデン式サウンディング試験,土質試験の結果や収集資料の分析によって,上記4地区で発生した地盤流動の要因を考察した結果,地表面は比較的緩勾配であったが軟弱な砂質土層と豊富な地下水が甚大な地盤流動被害を引き起こした可能性を示した.