2021 年 77 巻 4 号 p. I_348-I_359
橋梁構造の危機耐性実現に向けて,地震被害後の復旧性向上につながる構造技術が求められている.そこで本研究では,死荷重支持機能を有する鋼管拘束コンクリート柱を埋め込んだRC単柱を提案し,正負交番載荷実験により,その性能を検証した.その結果,鋼管底面とフーチング上面が一致するよう鋼管拘束コンクリート柱を配置することで,鋼管拘束コンクリート柱へ引張力が伝達されず,RC柱変形時の鋼管拘束コンクリート柱の損傷が軽減されることがわかった.また提案構造は,通常のRC柱と類似した復元力特性および終局モードを示すことがわかった.そして実験終了後,RC柱の軸方向鉄筋および鋼管周囲のコンクリートを撤去した結果,鋼管拘束コンクリ―ト柱のみで作用軸力を支持できることが確認でき,復旧性の高い構造であることがわかった.