2021 年 77 巻 4 号 p. I_35-I_46
連続高架橋に設置されたゴム支承の取付ボルトの橋軸方向の地震動作用下における力学挙動について数値解析をもとに検討を行った.解析では,超弾性の材料構成則をゴム層に適用した支承単体の詳細なFEモデルに対して,地震時における上部構造と橋脚の挙動を考慮した現実に即した境界条件を与えた.ゴム支承に生ずる純曲げモーメントは支承上下面の相対回転角のみならず,せん断変形と鉛直荷重により大きく変動することがわかった.FE解析の結果をもとに,設計で用いられる取付ボルトの応力算定法の妥当性について考察し,その問題点を指摘した.さらに,取付ボルトに初期引張軸力を導入することによるボルトの破断に対する安全性の向上効果について検討した.