2021 年 77 巻 5 号 p. II_1-II_8
複合構造の分野における技術の体系化や今後の技術の発展に寄与する課題を系統的に挙げる「展望論文」に対して,ふさわしいテーマを絞り込んだ結果,論文タイトルとしては『法“構造”工学/臨床“構造”工学』をキーワードと定め,これまでの10数年の思いをまとめることとした.生活の質向上に向けて整備されてきた膨大な量の社会基盤施設のストックに対して,設計・製作・架設・維持管理において,「技術の質保証・持続性」,「事故(災害)調査」,「新技術の受容性とリスク」等を考えると,土木構造を専門とする研究者・実務者のみならず行政の専門家あるいは法曹実務家との協働作業,すなわち『法工学』が重要となってきている.本展望論文が,専門分野の横断的な新分野として展開のきっかけとなれば幸いである.