土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
複合構造論文集第9巻(招待論文)
鉄道複合構造物の研究開発の変遷と今後の展望
池田 学
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 78 巻 5 号 p. II_1-II_18

詳細
抄録

 鋼とコンクリートの複合構造物(以下,複合構造物)が,鉄道構造物に初めて適用されてから約100年が経過した.鉄道分野における複合構造物の研究開発は,50年以上前から合成桁や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造物に関して行われ,その後コンクリート充填(CFT)構造物等の種々の複合構造物に関する研究開発が行われ,その成果が新たな構造や評価法の開発および実用化に貢献してきた.本稿では,代表的な複合構造物である合成桁,SRC構造物,CFT構造物,および既設構造物の複合構造化によるリニューアル技術を対象に,既往の文献をもとに,これまで鉄道分野で行われてきた研究開発の概要を整理した上で,今後の複合構造物の研究開発の展望について著者の考えを述べる.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 土木学会
次の記事
feedback
Top