土木学会論文集F6(安全問題)
Online ISSN : 2185-6621
ISSN-L : 2185-6621
特集号(和文論文)
キャンパスにおける安全・安心な避難誘導対策に関する数値的検証実験
楊 勇達川 剛松見 吉晴太田 隆夫
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 69 巻 2 号 p. I_7-I_12

詳細
抄録

 自然災害や大規模火災を対象としたキャンパスの危機管理には,設備整備を加え,避難に関して学生及び教職員による自助・共助の基づく迅速かつ円滑に避難行動が行えるように避難体制の確立のためのソフト対策が必要不可欠である.本研究は,大学キャンパスにおける講義室から指定避難場所までの避難シミュレーションを構築し,避難完了までの移動時間や経路といった時空間的な情報に関する解析を行った.その結果より,避難経路上の構造的脆弱性に関する評価よりスポット的な設備改善策とその効果を検討すると共に,安全な避難行動のあり方として上層階からの避難者に避難経路を譲るモデルを考案して避難所要時間の短縮効果を考察し,最終的に最適な避難経路及び避難行動モデルについて検討したものである.

著者関連情報
© 2013 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top