2019 年 75 巻 2 号 p. I_227-I_236
平成30年7月豪雨により,西日本各地で甚大な被害が生じた.本研究では,愛媛県西予市野村町に設置された西予市災害救援ボランティアセンターについて,現地調査や西予市社会福祉協議会をはじめとする関係者にインタビュー調査を実施し,運営方法の特徴や運営上の課題について考察した.さらに,社会福祉協議会および地域包括支援センター職員が,日常業務として実践している地域福祉の視点を失わなかったことと,外部支援団体の協力により約3ヶ月に渡る運営が円滑に行われたポイントが整理された.