土木学会論文集F6(安全問題)
Online ISSN : 2185-6621
ISSN-L : 2185-6621
特集号(和文論文)
滋賀県内自治会における地域防災力の変化要因に関する考察
平山 奈央子瀧 健太郎
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 77 巻 2 号 p. I_108-I_113

詳細
抄録

 近年,激甚化・頻発化する豪雨水害を背景に,水防災意識や地域防災力の向上が重要である.本研究は,地域防災力の変化に影響を与える要因を明らかにすることを目的として,滋賀県内の全自治会を対象として実施されたアンケート調査の回答を用いて,地域防災力の約10年間の変化を把握し,その要因を分析した.その結果,消防団等もしくは行政との連絡頻度,洪水ハザードマップの確認状況が向上(低下)した自治会は地域防災力の全ての要素が向上(低下)する傾向にあった.一方,自主防災組織の有無の変化は影響を与える項目が少なかったが,水害危険度上昇時の避難誘導活動との間に正の関係が見られた.自主防災組織の存続が難しい現代社会において,避難誘導や安否確認など命に関わる活動を可能な限り義務的に進める段階にあることが示唆された.

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top