土木学会論文集F1(トンネル工学)
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ISSN-L : 2185-6575
和文論文
大断面トンネルにおける事前補強ケーブルボルトの作用効果に関する検証
八木 弘浅野 剛安井 義則土門 剛西村 和夫
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2013 年 69 巻 1 号 p. 10-28

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抄録

 本論文では,事前補強ケーブルボルトの作用効果の概念を提示し,この概念の正当性を現地試験により検証した結果について報告する.現地試験では,亀裂性地山の大断面トンネルにおいて,天端崩落を防止するための事前補強ケーブルボルトを施工し,拡幅掘削後に施工するロックボルトに替わる機能を持たせた.ケーブルボルトはロックボルトに比べて軸剛性や付着力が小さいことから,軸力がケーブルボルト全体に分散しやすく,比較的均等な軸力が発生する.さらに,ケーブルボルトと地山との付着力の違いによって,ケーブルボルトの作用効果のメカニズムが異なり,そのメカニズムは3つのタイプに分類できることを示した.

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© 2013 公益社団法人 土木学会
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