抄録
筆者らは,鉄道トンネルで現在でも数多く供用されているブロック積み覆工の耐力評価法の確立を目的として,鉄道単線トンネルのアーチ部を対象に,縮尺1/2のれんが積み覆工模型実験を実施し,その結果を梁-ばねモデルによる骨組解析でシミュレートした.そして,その骨組解析手法を用いて,実際のれんが積み覆工トンネルを対象とした耐力評価を試みた.得られた結論は以下の通りである.1) 層間目地を法線ばねおよびせん断ばねとしてモデル化したひび割れ進展骨組解析により,れんが積み積層構造をシミュレートすることが可能である.2) その手法を用い,鉄道単線断面のれんが積み4層巻きのトンネルについてパラメータスタディを実施し,欠陥の有無がトンネルの耐力に大きな影響を及ぼすことを明らかにした.