抄録
非開削工法で建造された線路下横断構造物は,近年,低土被りの施工事例が多く,推進・けん引した角形鋼管を本設利用する方法や,鋼管を到達側に押出しボックスカルバートと置換する方法などがとられている.後者の場合,作業効率をあげるため鋼管をボルト締結するのが一般的で,軌道への影響を緩和するにはボルトのトルク管理を適正に行う必要があるが,効果的な方法が見当たらないのが現状である.本研究では,ボルト締結された実物大の角型鋼管の曲げ試験を行って締結鋼管の曲げ挙動を実験的に検討した.その結果,締結トルクを900Nm増加することで鋼管のたわみを最大30%抑制できることがわかった.さらに,締結鋼管の曲げ変形およびボルト軸力の変化を把握できるFEMによる解析アルゴリズムを開発した.