土木学会論文集F1(トンネル工学)
Online ISSN : 2185-6575
ISSN-L : 2185-6575
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背面空洞がトンネル覆工に及ぼす力学的影響に関する理論的考察
保田 尚俊塚田 和彦朝倉 俊弘
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2016 年 72 巻 3 号 p. I_63-I_73

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抄録
 背面空洞の存在が覆工の応力状態に与える影響を知るための基礎として,無限に広がる地盤内に背面空洞を有する中空円筒形トンネルに対して,無限遠方から荷重が作用する問題を3次元弾性論に基づいて解析した.その結果,次のことが明らかとなった.背面空洞があると,覆工に変状が生じやすくなるが,これは本来軸力が主体となるべきところに,背面空洞が存在するために曲げモーメントが生じる場合に顕著となる.トンネル軸方向の背面空洞の長さがトンネル半径程度より長くなると,背面空洞が主要因となって覆工内壁面に引張応力が生じる可能性がある.背面空洞の影響は空洞のトンネル軸方向の長さに比例するが,その上限値はトンネル周方向の空洞の長さに依存する.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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