土木学会論文集F1(トンネル工学)
Online ISSN : 2185-6575
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和文論文
ポストグラウトによる山岳トンネルの減水対策工法とトンネル挙動に関する一考察
中出 剛鈴木 雅文手塚 仁古田島 信義片山 政弘木佐貫 浄治西垣 誠
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2019 年 75 巻 1 号 p. 75-87

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抄録

 山岳トンネルの施工による地下水環境対策として,トンネル周囲へのグラウチングにより湧水の抑制を図る場合があるが,グラウチングをトンネル掘削後に実施するポストグラウトの例は少ない.本研究では,ダムのコンソリデーショングラウト手法を用いたポストグラウトによる減水対策工法の設計・施工法を提示し,その効果について施工データをもとに考察する.さらに,対策後の150mを超える地下水位回復時におけるトンネル挙動について分析し,高水頭下における減水対策工法の適用性について論じる.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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