2020 年 76 巻 1 号 p. 62-78
高速道路会社(NEXCO)の覆工詳細点検システムは,走行車両を用いた覆工表面画像撮影技術(以下,「画像撮影」と呼ぶ.)による覆工表面画像撮影記録(以下,「覆工画像」と呼ぶ.)を用いてパソコンの画面上から重点点検個所を抽出する机上点検と,技術者による現場での詳細点検の組合せで構成されている.本研究は,覆工詳細点検システムの高精度化および高度利用を目的に,画像撮影を道路法の改正により平成27年から全線で実施している近接目視点検の代替えの可能性について,実トンネルで覆工詳細点検の試行試験を実施し,ひびわれ,漏水等の検出精度について検証した.その結果,内部欠陥把握の課題はあるが,鉄筋区間は対象外とし,点検回数により点検内容を変えることで,代替えすることができる可能性があることが明らかとなった.