2020 年 76 巻 2 号 p. I_49-I_58
東京電力パワーグリッド(株)において,荷重の変動などにより耐荷性能が低下したシールドトンネルの補強構造の検討を行った.補強構造は,トンネル内での施工性などを考慮し埋設型枠工法を適用する方針とし,補強部材を再現した供試体の載荷試験により,補強構造の耐荷性能の特性や算定方法を検討した.試験の結果,曲げ耐力は埋設型枠の厚さを考慮することで,計算結果と同等以上の値が得られた.せん断耐力は,せん断ひび割れが埋設型枠により進展せず,せん断破壊しにくいとの特性が見られた.しかし,せん断破壊となったケースから,せん断耐力は曲げ耐力と同様に埋設型枠の厚さを考慮する必要があると評価した.検討結果から,埋設型枠工法の補強部材の耐荷性能の算定方法について示した.