抄録
平成24年12月に発生した山梨県の中央自動車道・笹子トンネル天井板崩落事故は,記憶に新しく道路利用者を巻き込む大惨事となった.これまでに多くの社会インフラが整備され経済発展を遂げてきた我が国にとって大きな社会問題となった.このような背景を踏まえ,本研究ではトンネルマネジメントの課題解決に向けて,トンネル走行型計測技術の適用性,本技術を活用したマネジメント手法について考察し,今後の実現性に向けた課題や将来展望について述べるものである.こうした新技術の活用によって,いかに今後の道路トンネルのマネジメントをより効率よく正確かつ安全に実施していくことが重要と考える.