日本計算工学会論文集
Online ISSN : 1347-8826
ISSN-L : 1344-9443
大規模モデルに適用可能な流体-構造連成を考慮した船体振動解析手法の開発 ――第 1 報:直接時間積分による船体振動解析手法の構築と簡易箱モデルによる検証――
宮下 哲治岡澤 重信中村 哲也平川 真一高橋 弘行
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2018 年 2018 巻 p. 20180016

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抄録

船舶では,乗員や乗客の快適性(振動による不快さがないこと)が求められ,振動を基準値以下に抑制することが必要である.しかし,防振対策には重量増加が伴うが,建造コスト抑制の観点からは鋼材重量の増加を最小化する効果の高い防振対策を実施することが求められる.そこで,解析精度をさらに向上させるために大規模モデルによる解析が必要と考え,連立1次方程式の求解が不要であり,メモリ消費を少なくできるといった特徴のある陽解法に着目し,大規模解析に適用可能な振動解析手法の開発を試みた.本研究では,大規模モデルに適用可能な流体-構造連成を考慮した船体振動解析の開発を目的として,陽解法による計算手法の構築を行った.簡易箱モデルを対象として構築した計算手法を検証し,固有振動数及び振動モードが既存の計算手法と一致することを確認した.

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© 2018 The Japan Society For Computational Engineering and Science
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