日本計算工学会論文集
Online ISSN : 1347-8826
ISSN-L : 1344-9443
変形勾配の乗算分解型有限変形理論に基づく Cam-clay model の定式化と F-bar 法による体積ロッキング現象の回避
窪田 友也山田 正太郎松原 成志朗京谷 孝史
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2021 年 2021 巻 p. 20210001

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抄録

変形勾配の弾塑性乗算分解に基づくCam-clay modelを搭載した有限変形解析コードを開発した.Return-mappingアルゴリズムを用いた陰的応力更新法を構築するとともに,それに整合する接線係数を解析的に導出し,これらが高い精度と二次収束性を示した.また,Cam-clay modelは弾性的にも塑性的にも体積変化を生じうるモデルであるが,限界状態近傍ではほぼ非圧縮性を示すために体積ロッキング現象が生じうることを示した.さらに,この現象を回避するのに,等容変形による効果と体積変形による効果が連成する構成則にも適用可能なF-bar法が有効であることを実証した.

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© 2021 The Japan Society For Computational Engineering and Science
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