日本計算工学会論文集
Online ISSN : 1347-8826
ISSN-L : 1344-9443
底面境界適合型 MPS 法の開発
松本 久也井元 佑介浅井 光輝三目 直登
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 2021 巻 p. 20210017

詳細
抄録

粘性流れ問題に対し海底面形状に適合した座標変換を適用した,底面境界適合型 moving particle semi-implicit/simulation (MPS) 法を提案する.また,この座標変換の際に出現する混合偏微分の計算モデルを提案する.この混合偏微分モデルは,MPS 法の既存の微分作用素モデルを包括する形で導出する.提案手法の精度検証として,混合偏微分モデルおよび曲線座標系におけるラプラシアンモデルの収束性の評価を行う.加えて,底面が曲線的な容器内の静水圧問題を解析し,底面境界適合型 MPS 法の精度を検証するとともに,三角形状障害物を有するダムブレイク問題を解析し,動的な問題への適用性を議論する.

著者関連情報
© 2021 The Japan Society For Computational Engineering and Science
前の記事 次の記事
feedback
Top