日本小児看護学会誌
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点滴を施行される子どもを処置室の外で待つ母親への看護の効果
遠藤 芳子片桐 千鶴高橋 昭恵永澤 直子
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2006 年 15 巻 2 号 p. 76-81

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抄録
本研究は、前回研究の結果得られた「点滴を施行される子どもを処置室の外で待つ母親の疑問・不安・恐怖」の緩和を目的として改善した「子どもの入院時対応『心得」」と新たに作成したパンフレット「お待ちいただいている御家族の方へ」を使用した看護の効果を明らかにするために実施した。初めて子どもが入院し点滴することになった母親を対象とし、「処置室の外に出された時・外で待っている時・点滴が終了して子どもと再会した時」の3場面での気持ちを面接によって収集した。その結果、母親の気持ちは、3場面において『安心』が出された。また、『恐怖』が出されなかったことから、今回の改善策の実施は母親の気持ちを安心させる効果があったと考えられたが、依然として「疑問・不安』が出されたことに対しては、処置時に母親に付き添ってもらうなどの改善策や母親への対応方法、パンフレット提示方法の検討が必要である。
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© 2006 一般社団法人 日本小児看護学会
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