日本小児看護学会誌
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訪問看護ステーションにおいて留守番看護を実践する看護師に求められる役割と課題
原 朱美
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2013 年 22 巻 1 号 p. 17-24

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抄録

本研究は、訪問看護ステーションにおける留守番看護の実践を明らかにし、看護師に求められる分割や効果、課題を検討することを目的とし、看護師6名の参加観察及び、9名の子どもの母親と6名の看護師への半構成的面接法を行った。その結果、(1)留守番看護は、母親自身の時間をとることが目的ではないと考えている家族が多かった。(2)看護師は、留守番看護において子どもと二人きりで向き合う中で効果的な援助方法を見つけ、家族のケアに活かすよう働きかけていた。(3)母親は、留守番看護の利用により、ストレスの軽減など心身を整え、子どもの反応の変化などから成長を確認することができていた。(4)子どもにとって留守番看護は、慣れた環境の中で他者からケアを受け、成長発達する機会となっていた。(5)看護師は、留守番看護において、子どもや母親だけでなく、家族全体を支える身近な医療者として求められていたということが明らかとなった。

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© 2013 一般社団法人 日本小児看護学会
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