日本小児看護学会誌
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保育所看護職者が認識している保育保健活動における役割
阿久澤 智恵子佐光 恵子青柳 千春金泉 志保美牧野 孝俊
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2013 年 22 巻 1 号 p. 48-55

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抄録

本研究の目的は、保育所看護職者が保育所における役割をどのように認識し保育保健活動を行っているのかを明らかにすることである。A県内の認可保育所に勤務する看護職者12名を対象に半構成的面接を行い、Berelson,Bの内容分析を用いて質的帰納的分析を行った。結果、保育所看護職者が認識している保育保健活動における役割は、【健康と安全を守るための子どもへの支援】、【子育て支援の視点を持った保護者への支援】、【保育保健活動を実施推進するための体制づくり】、【子育て支援のためのネットワークの基盤整備】の4つのコアカテゴリーが抽出された。保育所看護職者は保健的視点を持ち、子どもがセルフケアできるよう指導することが役割であると認識していた。また、子育て支援の視点を持ち保護者への支援も行っていた。さらに、保育士とお互いの専門性を認め理解し合うよう心がけながら子育て支援のための体制の基盤づくりを行っていることが明らかになった。

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© 2013 一般社団法人 日本小児看護学会
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