日本小児看護学会誌
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採血および点滴挿入時に看護師が"この子ならできる"とアセスメントしてプレパレーションを実践している2歳児のすがた
小笠原 真織楢木野 裕美
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2013 年 22 巻 2 号 p. 17-24

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抄録
本研究は、プレパレーションを実践している看護師の経験知から、"この子ならできる"とアセスメントしている2歳児のすがたを明らかにすることを目的とし、看護師15名に半構成的面接を実施した。看護師は、採血や点滴挿入を受ける2歳児にプレパレーションを実践する際に、【その日の心身の状態】【慣れない環境への馴染み】【親との関係性】【言葉を理解できるようになってきている姿】【自分でやってみようと挑戦する姿】【採血・点滴についてイメージできるための経験】【今から何かをされることを察知しながらそれに向かっている姿】と、子どもに採血や点滴挿入があることを伝え、その反応から判断するために、【採血・点滴の話を聞いて何が起こるのかを受け止めた姿】【採血・点滴をされることを認識した子どもの決心】、そして、【親の子どもの医療に協働する姿勢】を捉え、"この子ならできる"とアセスメントしていた。
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© 2013 一般社団法人 日本小児看護学会
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