抄録
本研究の目的は、外来における子どものヘルスプロモーション促進のために作成された看護プログラムの実践に参画した学生がどのような学びを得たのかを明らかにすることである。看護系大学で学ぶ3年生以上の学生20名を対象とし、プログラム終了後にレポートを提出してもらった。「学生の学び」に関する文脈を抽出し、質的に分析をした。その結果、【対象である「子ども」の理解】【プログラム実践における大切な関わり方】【子どもの理解を促す方法】【子どもにふさわしい環境づくり】【子どもへの効果】【親への効果】【プログラム参画による学生の学習効果】【プログラム実現に向けての可能性】の8カテゴリーが抽出された。学生はプログラム実践に参画することで、対象の理解を深め、プログラムの効果について考えることが出来ていた。さらに外来におけるプログラムの実施機会の拡大について提案するなど、外来看護を発展的に考える機会になっていた。