日本小児看護学会誌
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小児がん患児の家族による退院への認識と在宅ケアマネジメントの実際
山地 亜希桑田 弘美
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2015 年 24 巻 2 号 p. 35-43

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抄録
本研究は小児がん患児の家族が医療者から受けた退院支援で得た退院への認識と、退院後に行う在宅ケアマネジメントの実際を明らかにすることを目的とした質的帰納的研究である。治療終了後、退院して約1か月〜1年前後の幼児期・学童期の患児の家族9名を対象に半構成的面接を行い、その逐語録をデータとした。分析の結果、4コアカテゴリーを抽出した。小児がんの子どもを持つ家族は、入院中に自然に知識・技術を身に付けたと感じており、退院後の生活について特段に身構える必要はないと認識し【気負いがない退院】をしていた。しかし実際に在宅生活を開始してみると<判断基準が曖昧なままの退院>であったと認識し、【元通りの生活を目指すと想像以上のジレンマが出現】していた。退院後、家族は【葛藤を繰り返しながら児の健康を保持】しているのと同時に、様々な【地域における在宅支援を受容】しながら、在宅ケアをマネジメントしていることが明らかとなった。
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© 2015 一般社団法人 日本小児看護学会
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