2016 年 25 巻 3 号 p. 62-68
本研究は、医療的ケアが必要になった幼児の家庭での生活を見据えて、看護師が幼児の発達を支えるために必要だと認識している看護を明らかにすることを目的とし、A圏内2医療機関の小児病棟に勤務する看護師10名に半構造化面接を実施し、質的記述的に分析した。
看護師は、医療的ケアが必要になった幼児の発達を支えるために、【発達できる体調に整える】、【子どもと家族が医療的ケアが必要になった現状を受け止められるようにする】、【その子にとってのふつうの生活を過ごすことができるようにする】、【発達段階に合わせて発達を促す機会を意図的につくる】、【医療的ケアそのものが発達を支える機会とする】、【基本的生活習慣を確立を目指す】、【集団生活の機会をつくる】、【子どもが育つ環境を整えるために家族を支える】ことが看護として必要と認識していた。