本研究の目的は、突然の病で障がいをもった子どもの母親の体験を、親子の相互作用に着目して明らかにし、看護援助について検討することである。結果【子どもと過ごしてきた日常が思いがけず突然変わる】【変わらない家に戻り、改めて子どもと自分に起きた変化を感じる】【自分の気持ちや行動を調整する】【子どもと一緒に過ごす中、母親としての気持ちや考えに気付く】【子どもにとっても自分にとっても良い時間をもつようになる】【子どもが障がいをもって初めて知ることや思うこと】【子どもの本当の心を知りたい】を含む10カテゴリーが抽出された。看護師は、突然の病の発症後、親が子どもと積み重ねていく日常を大切にしていくこと、そして、子どもの状態や生活が安定しても依然残る ‘子どもの本当の心を知りたい’ という親の思いを大切にしていく必要性が示唆された。