本研究は慢性疾患患児の父親に着目し、文献検討から先行研究を概観し、父親の心理的特性と対処行動の特徴を明らかにし、支援のあり方を考察することを目的とした。PubMed (Web版)、医学中央雑誌 (Web版) を用いて検索を行い、国内外23件の論文を分析対象とした。国内外いずれの先行研究においても、父親の心理的特性として、大きな不安や失望などを抱きながらも、父親・夫として、患児や妻を支えようと懸命に努力しようとしていることが明らかになった。また患児や家族に関する問題に前向きに焦点をあてる対処行動をとる一方、否定的な思いから、現実から逃避する対処行動をとることも明らかになった。これらの特徴を踏まえ、父親が心情を吐露できるような語りの場を設けるとともに、問題解決につながる情報を提供するなどして、父親を支援の輪に組み込んでいくよう積極的に働きかける必要があることが示唆された。