目的 : 我が国の小児看護学における倫理教育の現状と課題を明らかにし、小児看護領域における倫理教育の教授法の示唆を得る。
方法 : 医学中央雑誌、CiNii、Google Scholarで、2005年から2018年6月、小児看護、倫理、教育で検索し、18件を対象とした。
結果 : 倫理教育の現状として、 「講義・演習」 では事例学習や子どものイメージ化を図る教授法が取り入れられていた。 「臨地実習」 では倫理カンファレンスや修正4ステップモデルを活用し系統的に倫理的問題を検討していた。
結論 : 子どもや家族とじっくりかかわる実習など学習の期間が減少しているため、講義の中で子どもへの倫理的配慮について繰り返し伝えること、小児看護で起こりやすい倫理的課題をグループで分析することで、学生の判断能力を高めていく必要性がある。倫理教育を試み、さらなる教授法に関する文献を蓄積し、より効果的な倫理教育につなげていく必要がある。
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