日本小児看護学会誌
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最新号
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研究
  • 久保 仁美, 今井 彩, 松﨑 奈々子, 阿久澤 智恵子, 柏瀬 淳, 金泉 志保美, 佐光 恵子
    2019 年 28 巻 p. 1-9
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究の目的はNICU看護師がとらえた退院支援における多職種連携の成果と課題を明らかにしNICU看護師の役割について示唆を得ることである。NICU看護師145名を対象に、退院支援における多職種連携の経験の有無、連携から得られた成果および課題について質問紙調査を実施した。自由記述の質的帰納的分析を行った結果、72名から回答を得た (回収率49.7%) 。NICU看護師がとらえた多職種連携の成果として【退院前から児と家族の様子やケア内容を共有できた】【家族の不安軽減や思いの表出の機会となった】など7カテゴリーが生成され、課題として【情報を精査し情報共有を強化する必要がある】【連携の時期を見極める必要がある】など5カテゴリーが生成された。多職種連携におけるNICU看護師の役割として、連携先に適した情報提供の時期を見極め、児と家族を熟知している強みを生かし、退院に向けた課題を表在化させる必要がある。

  • 山本 久美子, 今井 多樹子
    2019 年 28 巻 p. 10-18
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究では、育児経験前・後、自身の看護にどのような変化が生じたのか、育児経験者である看護師が語る小児看護に対する認識の変化を明らかにした。育児経験前・後で小児病棟に勤務する看護師6名を対象に半構造化面接を行いKJ法で面接内容を構造化した。結果、母親に対して【医療目線ではなく】【母親の場所への “原点移動”】によるかかわりが可能になり、入院児に対しても【実体験の “引き出し” がある】と感じかかわれるようになった。さらに母親込みで考える【母子理解に立脚した母子への看護介入】の必要性や、子どもを単独でとらえるのではなく【子どもを尊重した家族込みのサポート】の必要性、子どもをひとりの人間として尊重する【子どもを尊重した看護介入】の重要性を認識し、実践できるようにもなっていた。以上の母子へのかかわりの質向上を支えているのが看護師自身に育児経験を通して【育児経験を媒介とした小児看護のキャリア形成】ができたことであった。

  • 新家 一輝, 植木 慎悟, 北尾 美香, 藤田 優一, 前田 由紀, 藤原 千惠子
    2019 年 28 巻 p. 19-26
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は、小児看護学実習を受け入れている病棟に勤務する臨地実習指導者としての経験がない看護師の、小児看護学実習に対する認識と、その認識に関連する要因を分析することである。協力が得られた全国178医療機関の、臨地実習指導者としての経験がない看護師359名を分析対象とした。対象者は、小児看護学実習に対して『子どもや家族のケア効果』を最も強く、次いで『学生指導に対する困難感』を強く認識していた。重回帰分析の結果、対象者は、 「業務量」 や 「子どもが嫌がる処置への対応」 といった看護師側に向いたストレスを感じる者ほど、看護師主体に『いつもどおりにできない負担感』を感じていた。一方で、 「子どもと家族への対応」 や 「難しい対象へのかかわり」 といった子どもと家族に向いたストレスを感じるほど、子どもと家族中心に『子どもや家族へのケア効果』や『学生がもたらす摩擦』を感じていた。

  • 今井 彩, 久保 仁美, 松﨑 奈々子, 金泉 志保美, 佐光 恵子
    2019 年 28 巻 p. 27-34
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     A県内のNICUに勤務している看護師12名を対象に家族支援におけるFCCの実践内容と課題を明らかにしFCC推進のための示唆を得ることを目的に半構成的インタビューを実施し、質的帰納的分析を行った。実践内容は、6コアカテゴリーが形成され【在宅を見据えて継続的に支援する】、【タイミングを見極めて家族のケアへの参加を促す】、【子どもの状態把握を支援する】、【家族機能をアセスメントして支援する】、【親役割の認識を促進しケアの移譲を図る】、【家族を尊重しかかわる】であった。課題については、4コアカテゴリーが形成され【家族支援の充実とその評価】、【施設や医療チームにおける体制の整備】、【FCCに関する知識や技術の質的向上】、【スムーズな在宅移行への支援体制の整備】であった。FCC推進のための示唆として、看護教育の強化・充実、NICUの環境・体制づくり、小児の在宅移行システムの整備の3点を得た。

  • 徳島 佐由美, 藤田 優一, 藤原 千惠子
    2019 年 28 巻 p. 35-41
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     経験豊富な看護師11名を対象に、重症心身障がい児 (以下、重症児) のレスパイト入院時に重症児の家族から信頼を得るために実践している看護師のかかわりについて明らかにすることを目的に質的記述的研究を行った。その結果、経験豊富な看護師のレスパイト目的の入院における重症児の家族へのかかわりは、【少ない機会をとらえた意図的な介入】、【レスパイト入院中の重症児の生活状況を詳細に伝達】、【家族の望みに沿った連絡】、【在宅でのケア方法の尊重】、【在宅での生活リズムの保持】、【在宅の環境の取り込み】が抽出された。

     経験豊富な看護師は、誠実な態度で愛情をもって重症児に接していることを示すために重症児を理解したい思いを伝え、家族が面会に来た時に重症児の生活状況を詳細に伝達していた。在宅のケア方法や家族の方針が特殊でもいったんは受け入れ調整を行うことが、家族より信頼を得るために重要なかかわりであることが示唆された。

  • 田中 岳美, 鎌田 佳奈美, 池田 友美
    2019 年 28 巻 p. 42-50
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は、看護系大学生の学習活動の質と看護実践の基盤となる力の関連性を明らかにすることである。近畿圏内の看護系大学生で小児看護学の学内演習を履修中の409名を対象に演習前後で学習活動の質に関する既存尺度と看護実践の基盤となる力に関する自作の質問紙を用いて調査を実施した。回収のあった123名 (回収率30.1%) のうち、有効回答を得た110名 (有効回答率26.9%) を分析対象とした。看護実践の基盤となる力は、平均総得点と各項目の平均得点が演習後に有意に上昇し、因子分析の結果、4因子26項目が抽出された。看護実践の基盤となる力と学習活動の質はr=.25 (p<0.01) で正の相関がみられ、看護実践の基盤となる力の因子【看護過程を展開する力】が学習活動の質の下位尺度と最も多く相関がみられた。看護実践の基盤となる力の育成には、学生の学習活動の質を高めることが重要であり、支援の必要性が示唆された。

  • 藤塚 真希, 廣瀬 幸美, 佐藤 朝美
    2019 年 28 巻 p. 51-58
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     NICU・GCU看護師による急性期を脱した子どもの家族へのファミリーセンタードケア (Family-Centered Care、以下FCC) の実践の特徴と関連要因を明らかにすることを目的に、関東圏内26施設の看護師626名を対象に無記名自記式質問紙調査を行った。215名から回答が得られ、そのうち有効回答の213名 (有効回答率34.0%) を分析した結果、FCCの実践には臨床経験年数、小児科経験、産科経験、助産師資格、新生児集中ケア認定資格、カンファレンスの実施、研修会の受講、臨床心理士の病棟配属が関連し、FCC実践に対する自己効力およびコミュニケーションスキルの情報収集、積極的傾聴、パーソナルスペース・視線交差とは正の中等度の相関が認められた。特に看護師のコミュニケーションスキルがFCCの実践に影響しており、家族との関係性を構築し、思いやニーズを引き出すスキルを向上させる必要性が示唆された。

  • 清重 真衣子, 鎌倉 恵, 三浦 浩美, 舟越 和代
    2019 年 28 巻 p. 59-68
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は、内服に抵抗を示す幼児前期の子どもにがんばりを引き出す内服援助を行った際の言動を明らかにし、内服に対する理解やとらえ方を推察する基礎的データとすることである。1歳~3歳の子ども20名とその家族の内服場面を参加観察し、子どもの内服に対する理解やとらえ方を年齢ごとの発達段階を考慮して解釈し、カテゴリー化した。その結果、1歳児は二者択一での【選択】ができたり、内服に使用する物品や食材などの【理解】を示した。2歳児、3歳児は内服に対し【葛藤】を抱えながらも、【心構えができる】と内服でき、選択の機会を与えると【選択】に加え【自己決定】ができた。また、2歳児は薬の準備や数・量、3歳児は内服時間や苦手な薬剤の判別など、年齢が上がるとより複雑な理解ができた。そして、幼児前期の子どもは苦手な内服に対しても【意欲】【興味】をもって内服に向き合い、内服できると【喜び】、【自慢】する反応をみせた。

  • 金子 沙世, 山口 桂子
    2019 年 28 巻 p. 69-77
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究は、手術を目的とした短期の予定入院児に付き添う母親の思いと生活行動を明らかにし、今後の入院児と家族に対する支援の在り方について検討することを目的とした。方法は、インタビューガイドを用いて、手術を目的とした短期予定入院をする乳幼児に付き添う母親20名に半構成面接を実施し、質的に分析した。その結果、付き添う母親の生活として、Ⓐ母親の病児の世話役割に対するベースとなる考えのもと、Ⓑあるべき母親像に縛られた、Ⓒ母親の生活行動実態が明らかになった。母親の生活行動の実態では、【子どもを優先にしたぎりぎりの生活】による疲労の蓄積の中で、【最低限の生活からの解放への見通しの再確認と奮起】【患児優先のために自己容認してきた最低限の生活からの脱却】をして、退院を迎えていた。以上より、入院生活の見通しについての説明や、 “あるべき母親像” に対する柔軟な考えへの転換に向けた援助の必要性が示唆された。

  • 野本 美佳, 薬師神 裕子
    2019 年 28 巻 p. 78-86
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は、思春期・青年期1型糖尿病患者の成人型医療へのトランジションにおけるレディネスの実際を明らかにすることである。12歳~20歳の1型糖尿病患者27名からトランジションにおけるレディネス、病気の受け止め方、糖尿病自己効力感について回答を得た。レディネスの評価には、Am I ON TRAC? For Adult Care Questionnaire (Saewyc, Paone, & BC Children’s Hospital ON TRAC Transition Initiative, 2012) を使用した。その結果、レディネスが形成されていたのは5名 (18.5%) のみであった。レディネスの 「知識」 と 「行動」 得点ともに、大学・専門学校生よりも高校生が高く、学習機会がなければ、年齢が上がってもレディネスは獲得できないことが示唆された。また、患者のレディネスの 「知識」 と 「行動」 、病気の受け止め方、糖尿病自己効力感は相互に関係し、特に糖尿病自己効力感と相談・判断に関する行動との相関が強いことが明らかとなった。

実践報告
  • 山﨑 歩, 齊藤 志織
    2019 年 28 巻 p. 87-94
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は、小児看護学臨地実習で継続して実施した個人目標共有カンファレンス (以下 : カンファレンス) のもたらす効果と課題を明確化することである。方法は、小児看護学臨地実習でカンファレンスを経験したA大学の学生12名を対象にフォーカスグループインタビューを実施し、質的記述的に分析した。

     分析の結果、カンファレンスがもたらす効果として7カテゴリーが抽出された。カンファレンスではほかの学生の受け持ち患児の状況を把握する中で≪受け持ち患児以外への興味≫や≪情報共有による他患児のケアへのスムーズな参加≫という効果が示されていた。一方で、カンファレンスの課題として5カテゴリーが抽出された。質疑に参加する中で≪不十分な応答からくる落ち込み≫という発表者として生じる課題とともに、≪ディスカッション活性化への気負いとしんどさ≫という質問者としての課題も示された。

資料
  • 藤原 紀世子, 相原 ひろみ
    2019 年 28 巻 p. 95-100
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は重症心身障害児 (者) とその次子をもつ母親の思いを明らかにすることである。研究デザインは質的統合法で、対象者は7名である。分析の結果、【孤独感 : 信頼して障害児 (者) を任せられる人がいない】【感謝の念 : 家族や医療福祉スタッフが助けてくれる】【諦念 : 障害児 (者) と共に生きていく】【衝動 : 何もかも捨てて自由になりたい】【準備 : 自分亡き後の障害児 (者) の生活を整える】【後悔の念 : 次子に制約をかけてしまっている】【期待 : 障害児 (者) を大事にしながらも次子には自立してほしい】の7つのシンボルマークが抽出された。母親は障害児と次子を共に養育している先輩母親の後押しと医療福祉スタッフによる支援に対して感謝し支援学校卒業後、障害児 (者) の生活を整える準備をしながら、自分が亡くなった後、次子に障害児 (者) を委ねながらも自立してほしいと願い将来を案じる親心を抱いていた。

  • 松永 妃都美
    2019 年 28 巻 p. 101-106
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は、乳幼児と東日本大震災を経験した母親が震災後に行うようになった防災対策を明らかにすることである。24名の母親を対象として半構造化面接を行った結果、母親は震災を契機に【物品を備える】、【環境を調整する】、【訓練・教育をする】、【想定をする】防災対策を行うようになったことが明らかになった。具体的には、母親は〔自宅での避難生活への備え〕、〔緊急避難行動への備え〕、〔情報を収集するための備え〕、〔子どもの安全を確保するための備え〕、〔家族の安全を確保するための備え〕、〔精神的な混乱を想定した備え〕を行うようになっており、これらの備えが大規模災害からもたらされる2次的な災害への有用な備えになる可能性が示唆された。

  • 合田 友美, 河合 洋子
    2019 年 28 巻 p. 107-112
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     3日間の実習記録の記述内容 (テキストデータ) から外来実習における学生の学びに関する部分を取り出し、テキストマイニング・アプローチを用いた分析を試みた結果、172文が抽出され、総抽出語数は2,371語であった。3日間を通して最頻出語は 「子ども」 であり 「親」 、 「家族」 が常に上位に出現し、3日目のみ 「医師」 を認め、 「処置」 だけでなく 「治療」 や 「検査」 「指導」 など、経験場面に関する単語の出現回数が増した。1日目は、対象の 「不安」 の大きさを知り、 「不安」 を 「軽減」 することの必要性を理解した。2日目は、 「安心」 して 「診察」 を受けられるよう対象に 「伝える」 ことや 「説明する」 ことが 「大切」 であることを理解していた。そして、3日目は家庭療養をスムーズに行うために、 「子ども」 だけでなく 「親」 の 「声」 を聴き 「医師」 とつなぐ 「支援」 や 「指導」 も外来看護の役割の一つであることをつかんでおり、3日間で学びの深まりを認めた。

  • 別所 史子, 増田 由美, 鈴木 隆弘
    2019 年 28 巻 p. 113-119
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     重度の運動機能障害がある未就学児の在宅における座位のケアの実態と関連要因を明らかにすることを目的に、近畿・東海地方の小児療育施設、小児の訪問看護・訪問リハビリステーション28施設を利用する子どもの家族178名に対し自記式質問紙調査を行った。回答が得られた68名のうち有効回答57名を分析した結果、運動機能レベルが重度であるほど医療依存度が高かった。中でも呼吸に関する医療的ニーズが高い子どもは、座位のケアの実施が困難なことが明らかになった。そして、子どもの年齢が低く人工呼吸器管理を必要とする場合、座位保持装置を使用していない傾向があった。座位のケアには、複数の場・専門職によるかかわりがあった。

     以上より、呼吸に関連した医療ニーズが高い子どもは、子どもと家族の負担や不安に配慮しながら座位のケアを進めていく必要性が示唆された。今後、専門職種間の連携により座位のケアを継続することが課題とされた。

  • 山本 智子, 市江 和子
    2019 年 28 巻 p. 120-125
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究は、在宅生活をする重症心身障害児の父親10名を対象に養育体験を調査し、父親への看護支援の示唆を得ることを目的とした。半構成的面接を実施し、質的帰納的分析を行った。結果、父親は【子どもの誕生に対する複雑な胸中】、を抱き、養育を始めていた。【子どもが受ける医療に対する苦悩】から【重症心身障害児の成長・発達への感動】を強みにし【周囲の支えによる在宅生活の成立】をしていた。父親は、【重症心身障害児のきょうだいへの心掛け】、【配偶者へ心配り】を行い、【父親として現状を見極めた上での判断】をし、父親役割を遂行していた。これらの体験は【在宅生活をする重症心身障害児の養育での父親自身の変化】、【在宅生活をする重症心身障害児の将来への見据え】になっていた。看護支援として、看護者は父親と重症心身障害児の成長・発達を共有すること、父親の養育体験を尊重し、父親とその家族を支える必要性が示唆された。

  • 吉岡 詠美, 藤田 千春
    2019 年 28 巻 p. 126-131
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     目的 : 我が国の小児看護学における倫理教育の現状と課題を明らかにし、小児看護領域における倫理教育の教授法の示唆を得る。

     方法 : 医学中央雑誌、CiNii、Google Scholarで、2005年から2018年6月、小児看護、倫理、教育で検索し、18件を対象とした。

     結果 : 倫理教育の現状として、 「講義・演習」 では事例学習や子どものイメージ化を図る教授法が取り入れられていた。 「臨地実習」 では倫理カンファレンスや修正4ステップモデルを活用し系統的に倫理的問題を検討していた。

     結論 : 子どもや家族とじっくりかかわる実習など学習の期間が減少しているため、講義の中で子どもへの倫理的配慮について繰り返し伝えること、小児看護で起こりやすい倫理的課題をグループで分析することで、学生の判断能力を高めていく必要性がある。倫理教育を試み、さらなる教授法に関する文献を蓄積し、より効果的な倫理教育につなげていく必要がある。

  • 今西 誠子, 市江 和子
    2019 年 28 巻 p. 132-138
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究は、侵襲的処置体験をする子どもとその家族への看護師のかかわりから、子どもの侵襲的処置体験からの心理的回復に向けた看護師のかかわりの検討を目的とした。

     小児看護経験が4年以上の看護師を対象に半構成的面接を実施し、質的記述的に分析した。侵襲的処置前では【侵襲的処置に対する理解しやすい説明】【侵襲的処置に対する思いへの配慮】【侵襲的処置に対する緊張の緩和】【母親と子どもの関係を把握した関与】、侵襲的処置中では【侵襲的処置による恐怖の軽減】、侵襲的処置体験後では【侵襲的処置体験による緊張の緩衝】【子どもの侵襲的処置体験の家族による承認への支援】【子どもの侵襲的処置体験の承認】【侵襲的処置体験後の子どもの気持ちの容認】【侵襲的処置体験後の子どもと看護師との関係の再構築】の10カテゴリーが抽出された。侵襲的処置前、中、後の各段階で侵襲的処置体験からの心理的回復に向けたかかわりの実施が明らかになった。

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