2019 年 28 巻 p. 27-34
A県内のNICUに勤務している看護師12名を対象に家族支援におけるFCCの実践内容と課題を明らかにしFCC推進のための示唆を得ることを目的に半構成的インタビューを実施し、質的帰納的分析を行った。実践内容は、6コアカテゴリーが形成され【在宅を見据えて継続的に支援する】、【タイミングを見極めて家族のケアへの参加を促す】、【子どもの状態把握を支援する】、【家族機能をアセスメントして支援する】、【親役割の認識を促進しケアの移譲を図る】、【家族を尊重しかかわる】であった。課題については、4コアカテゴリーが形成され【家族支援の充実とその評価】、【施設や医療チームにおける体制の整備】、【FCCに関する知識や技術の質的向上】、【スムーズな在宅移行への支援体制の整備】であった。FCC推進のための示唆として、看護教育の強化・充実、NICUの環境・体制づくり、小児の在宅移行システムの整備の3点を得た。