本研究は日本における子育てに関する一般的な父親のストレス、NICU退院後の父親の子育てに関する研究の動向を文献検討により明らかにし、今後の研究課題を検討することを目的に、医学中央雑誌Web版(ver. 5)を用いて文献検索を行った。子育てに関する一般的な父親のストレスは【育児ストレス】、【父親の役割と親性】、【父親のサポートニーズ】、NICU退院後の父親の子育ては【早産児の父親】、【双子の父親】に分類された。一般的な父親の育児ストレスについては、母親と比べるとストレス値は低く、影響要因として子どもが複数いること、仕事で育児の時間がとれないこと、学歴が高校卒業以下であることなどが認められたが、論文によって不一致であった。サポートニーズとして、経済支援や活用しやすい育児支援制度があげられた。今後は両者の育児ストレスの違いやソーシャルサポートニーズについて明らかにしていくことが課題である。