日本小児看護学会誌
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自閉スペクトラム症のある子どもへの特性・診断名告知過程で揺らぐ母親を支援するためのアセスメントツールの作成
草野 知美
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2022 年 31 巻 p. 262-271

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抄録

 本研究の目的は、自閉スペクトラム症のある子どもへ特性や診断名を伝える過程で揺らぐ母親をアセスメントし、看護を検討する際に活用するアセスメントツールを作成することである。アセスメントツールを洗練するために、自閉スペクトラム症のある子どもへの看護経験を有する看護職9名に半構造化面接を行った。得られたデータは、意見の内容ごとに類型化した。その結果、母親の状況を理解し支援するという視点と内容は有用で適切、アセスメントツールの使用方法は追記および検討が必要、アセスメント項目を具体的でわかりやすい表現へ修正が必要、必要な看護の追加・変更が必要、発達段階に配慮したアセスメントツールが必要、という意見が得られた。今後「特性・診断名告知過程で揺らぐ母親を支えるアセスメントツール」の妥当性を検討する必要がある。

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© 2022 一般社団法人 日本小児看護学会
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