本研究の目的は、小児がんの子ども(以下、子ども)の入院における闘病仲間(以下、仲間)とのかかわりに対する親の思いを明らかにすることである。方法は、病名告知を受けている子どもの親7名を対象とした半構成的面接による質的帰納的研究である。結果、3カテゴリーと9サブカテゴリーを抽出した。親は、子どもの入院における仲間とのかかわりに対して【子どもの心身の安寧と闘病の力となる期待】を抱いていた。そして、【子どもの心身の安寧と闘病の力となる期待】を抱きつつ【子どもと仲間に生じる負担に対する懸念】の思いがあった。一方、親自身も子どもとともに【仲間の親子との絆に感謝】があった。子どもの看護は、傍にいる親との協働が大切であるため、子どもの心身への影響がないように闘病を支えている親の思いを考慮して、子どもと仲間とのかかわりへの支援を考えていく必要がある。