目的:在宅で訪問看護師が医療的ケア児に行う看護の実践について、文献検討を行い、明らかにすることである。方法:医学中央雑誌Web版(ver. 5)を用いて、2003年以降の原著論文を選択した。キーワードは、「訪問看護師」、「医療的ケア」、「重症心身障害児」として文献検索を行い、目的に合致する13文献を抽出した。訪問看護師が医療的ケア児に行った看護の実践に関する記述を抽出し、意味の内容ごとにサブカテゴリ、カテゴリに分類した。結果:49の記述内容が抽出され、19サブカテゴリ、6カテゴリが生成された。カテゴリは【退院前からの連携により継続したケアを工夫する】、【体調悪化を見極め児と家族の力を発見する】、【児の意思表示を促し反応をとらえる】、【児の力を生かした特有のケア方法を選択】【成長発達を促す遊びの提供をする】、【児が自身の力を発揮できるように呼吸をサポートする】であった。