本研究の目的は、小学5、6年生を対象とした心肺蘇生教育の実施により、教育前後の一次救命処置(BLS)手技に対する自己評価と救命に対する思いの変化、心肺蘇生教育後に児童が感じたことを明らかにすることである。小学5、6年生225名を対象に調査を行った。心肺蘇生教育実施により、「BLS手技に対する自己評価」、「救命に対する思い」の向上がみられた。過去に心肺蘇生教育を受けた経験がある児童はそうでない児童よりも、心肺蘇生教育前の「BLS手技に対する自己評価」、「救命に対する思い」が高かったが、実施後にその差は小さくなった。児童の心肺蘇生教育に対する学習意欲は心肺蘇生教育前後ともに高かった。心肺蘇生教育後に児童が感じたことでは、【人命救助意識のめばえ】、【心肺蘇生法実践意欲の向上】が示された一方、【実技に対する困難感】や【心肺蘇生法実践に対する不安】も示された。