日本小児看護学会誌
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研究
A自治体の小学校に通う医療的ケア児に携わる各職種の支援の現状と課題
伊藤 久美岩田 洋子堤 梨那中元 祥代
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2025 年 34 巻 p. 180-188

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抄録

 A自治体の小学校に通う医療的ケア児の支援に携わる各職種の現状と課題を明らかにするため、行政担当者、担任教諭、養護教諭、看護師、10名に半構造化面接を行い質的記述的に分析した。現状として、行政は学校の状況を理解し人材確保の工夫や頻繁な話し合いなどを行っていた。担任教諭は業務負担の増加を感じつつも医療的ケアがあっても一人の児童として、養護教諭は医療的ケアの直接的な実施ではなく全校児童の一人として支援していた。A自治体では、小学校近隣の保育所看護師が巡回する形で医療的ケアの支援を行っており、看護師は、保育所内での調整と他の保育所看護師と支え合いながら支援していた。課題として、人材不足、緊急時対応、医療的ケア実施のシステムの再構築、自立支援の必要性があり、現状に適した支援体制作りが急務で、人材確保や役割分担、緊急時のマニュアル整備、保育所から小学校への継続的な自立支援の重要性が示唆された。

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