小児集中治療の場で看護師がとらえる子どもの力の見えづらさと子どもの力を引き出す看護を明らかにすることを目的に質的記述的研究を行った。看護師10名に半構成的面接を行い修正版Grounded Theory Approachにて分析した。看護師は子どもが鎮静下や不安定な状態であること、小児集中治療の場の要因により、小児集中治療の場では【子どもの力の見えづらさは増幅する】ととらえている。看護師は子どもの力をとらえる努力をして子どもの力を確認し《消耗をさせないように、子どもの生きる力を整える》、《病気や治療の悪影響を防ぎ、発達や生活のためにいまできることをする》、《子どもの状態とニーズに合わせ、回復に向けて子どもの力を引き出す》。《看護の効果として、子どもの力の変化をとらえ》、さらに子どもの力を引き出す看護を行い【見えづらさを超えて、子どもの生きる力を整え、回復に向けて子どもの力を引き出す】ことが明らかになった。