本研究は、初発小児がんの子どもをもつ母親が退院直後に抱く困難を明らかにし、在宅生活を見据えた退院支援への示唆を得ることを目的とした。退院後1か月以内の初発小児がんの子どもの母親8名を対象に半構造化面接を実施し、質的帰納的に分析した。母親の困難には、【退院してみて初めて直面する判断・確認の迷い】、【生活再構築に伴う想定外の負担とギャップ】、【子どもの健康管理に対する過度な懸念】、【毎日の安全・確実な内服管理への苦慮】、【ソーシャルサポートの不十分さ】、【子どもの緊急時における冷静な対応の難しさ】、【きょうだい関係の調整における苦慮】、【園・学校生活への懸念】が含まれていた。退院直後は疑問が具体化しにくいため、病棟看護師が必要情報を説明し、反復練習や理解確認を通じて退院前から支援することが求められる。退院後に顕在化する困難については、外来看護師へ情報を引継ぎ、支援を継続するフォロー体制の整備が重要である。