本研究では、総合病院小児病棟と重症心身障害児施設の熟練看護師が行う医療的ケア児のレスパイトケア内容や工夫について、施設ごとの共通性や相違性に着目して明らかにすることを目的とした。10名を対象にインタビュー調査を行い、質的記述的に分析した。共通するケアとして、普段と変わりない状態で受け入れて変わりなく帰すケア、その児らしく生活できるためのケアを中心にして、それらを行うなかで表情の変化がわかりにくい特徴をもつ児の状態を知識や情報から多角的にとらえるケア、児を思う親の心情に配慮したケア、在宅生活をより良くするためのケア、病棟内で適切にケア提供する工夫を行っていた。一方で、施設の役割やケア環境の違いから、小児病棟では児の安全が保たれるように配慮する安全管理への視点、重心施設では重症心身障害児や親の特徴を踏まえた丁寧なケアなど、配慮や工夫の違いがあった。