2026 年 35 巻 p. 234-241
本研究は、反応が乏しく意識もないと思われている重症心身障害児と看護職のかかわりにおいて、子どもの気もちに関する看護職の認識を明らかにすることを目的とした。医療型障害児入所施設の看護職10名に半構成的面接を行い、質的記述的に分析した。子どもの気もちに関する看護職の認識として、8つのカテゴリーを抽出した。看護職は、子どもの気もちを感じることに関して、子どものわずかな反応から気もちを察知したり、子どもに触れた手を通じて子どもの気もちの伝わりを実感していた。そして、子どもの気もちを感じた上で、看護職は子どもの気もちの決めつけや気もちを大事にしない態度を自制する認識をもつことで、子どもの尊厳を擁護していた。看護職は、子どもの気もちをくみ取る努力を重ね、子どもが示す気もちの本当の意味を繰り返し考える認識を抱いていたことが示唆された。