本研究は、重症心身障がい児・医療的ケア児を対象とした児童発達支援事業所において、呼吸管理が行われている場面のエピソードを記述し、看護職と非医療職のかかわりがどのように協働として成り立っているのかを明らかにすることを目的とした。研究方法はエピソード記述を用いた関与観察であり、3場面を分析対象とした。その結果、喀痰吸引や活動中の人工呼吸器管理の場面では、看護職の専門性のみに基づく判断ではなく、非医療職が日常的なかかわりを通して把握している子どもの普段の状態や変化に関する情報が共有され、場面に応じて判断や対応が調整されていた。また、職員の経験の差や子どもとの関係性に応じて、判断や見守りの主体が職種間で移動する協働の実際が確認された。以上より、児童発達支援事業所における呼吸管理は、看護職の専門性と非医療職の関係性に基づく経験知を相互に活かす協働によって支えられていることが示唆された。