本研究は、在宅人工呼吸器管理を要する医療的ケア児にかかわる訪問看護師の多職種連携における困難の内容を明らかにすることを目的とし、東京都内の訪問看護ステーションに所属する在宅人工呼吸器管理を要する医療的ケア児の訪問看護経験が3年目以上の訪問看護師9名を対象に半構造化面接による質的記述的研究を行った。訪問看護師の困難の内容として【安全を基盤とした生活のとらえ方の相違に対する困難】、【迅速かつ相互的な情報共有に関する困難】、【調整役としての立ち位置に対する困難】、【小児の人工呼吸器管理における看護を多職種に伝えることへの困難】、【小児在宅医療における連携方法の不確かさに伴う困難】の5のカテゴリーが抽出された。安全を基盤とした生活支援を前提に、迅速かつ相互的な情報共有体制の構築や看護師の相談支援体制の整備、専門的知識・経験を有する訪問看護ステーションおよび専門看護師による実践モデル構築の必要性が示唆された。