2026 年 35 巻 p. 55-64
病棟看護師が医療的ケア児の家族の在宅移行期における揺れ動く思いを、どのようにとらえ、支援につなげているのかの一連のプロセスを明らかにすることを目的に、入院中に気管切開管理が必要となった医療的ケア児の退院支援を行ったことがある小児病棟看護師10名を対象に半構造化面接を行い、質的記述的に分析した。その結果、病棟看護師は家族の言動から、時期ごとの家族の揺れ動く思いをとらえていた。退院支援導入期には、【家族への子どもの受け入れを支え(る)】、【家族の自宅退院への決断を支え(る)】ていた。退院に向けた準備時期には、【家族の状況を見ながら指導を進め(ていく)】、【家族内の支援体制を構築することを支援(する)】したり、【社会資源を活用して自宅での支援体制を構築(する)】したりしていた。退院間近の時期には【自宅生活への移行を段階的に支援(する)】し、【家族の状況に合わせて退院時期を決め(る)】ていた。