2026 年 35 巻 p. 38-45
本研究は、子どもが頭部外傷を受傷したことにより、虐待を疑われ親子分離となった保護者の体験を明らかにすることで、看護者としての支援の示唆を得ることを目的とした。保護者4名に半構造化面接を行い質的帰納的に分析した。結果、保護者の親子分離体験による気持ちの変化を47のコードおよび15のサブカテゴリーから【子どもの生命の危機に困惑】、【漠然とした違和感】、【親子分離は青天の霹靂】、【子どもを取り返すための闘い】、【親子分離の影響に対する悲哀】の5つのカテゴリーを抽出した。看護者の役割は、虐待が疑われる親子に対し、先入観をもたず保護者や子どもたちの声に耳を傾け、必要としている支援や寄り添った対応を行い、少しでも親子が前向きに過ごせるよう支援者として信頼できる存在であることが重要であると示唆された。