2026 年 35 巻 p. 85-92
本研究の目的は、知的障害と運動機能障害が重複する重症心身障害児(以下、重症児)に対して訪問看護師が自宅で提供する在宅レスパイトケアにおける技術や工夫を明らかにすることである。13名の訪問看護師に対して半構造化インタビューを実施し、質的記述的研究を行った。分析の結果、【開始前に時間をかけて慎重に準備】、【在宅レスパイトケアチームの形成】、【重症児の日常に溶け込む】、【養育者と信頼関係を構築】、【家族支援の拡大】の5つカテゴリーが抽出された。訪問看護師は、養育者が不在となる特殊な状況で、安全性の確保と重症児の日常生活の維持を両立させるため、専門性を活かした創意的な技術と工夫を実践していた。これらの実践は、在宅で暮らす重症児とその家族の生活の質向上に資する、きわめて重要な支援であることが示唆される。