2026 年 35 巻 p. 93-101
本研究の目的は、NICUから在宅生活に移行した極低出生体重児を養育する家族の実態と家族のエンパワメントとの関連を明らかにすることである。研究対象者は総合周産期母子医療センター2施設の小児科フォローアップ外来を訪れた極低出生体重児の主たる養育者とそのパートナーとし、無記名自記式質問紙調査を行い、有効回答77例を分析した。家族のエンパワメントはFamily Empowerment Scale日本語版で測定し、目的変数として重回帰分析で関連を検討すると、主たる養育者がパートナーと相談する機会をもてていること(β=0.340、p<0.01)、NICU退院前の地域スタッフと話し合いの機会があること(β=0.398、p<0.01)によって高くなる傾向にあった。家族内で相談できる関係性を築き、多職種と話し合って養育環境を調整することで、家族の主体的な生活の調整と改善につながることが示唆された。