日本臨床免疫学会会誌
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症例報告
シェーグレン症候群の乾性咳嗽に対する塩酸セビメリン水和物投与の有用性
西成田 真半澤 みどり飯國 紀子太田 修二
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2004 年 27 巻 2 号 p. 99-102

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抄録
シェーグレン症候群 (SS) における乾性咳嗽は, 日常臨床で稀ならず遭遇する症状ではあるが, 有効な治療法は確立されてはいない. 近年, ムスカリン受容体刺激薬である塩酸セビメリンが登場し, SSにおける口腔乾燥症状に一定の有効性が確認されている. 今回, 我々は, SSの患者で乾性咳嗽を呈した9例に塩酸セビメリンを投与し, その効果について検討した. 評価の方法として, visual analog scale (VAS), フェイススケールを用いた. 9例中, 8例において乾性咳嗽の改善が認められ, 塩酸セビメリンの有効性が示唆された. SSにおける乾性咳嗽の病態の詳細は不明であるが, 塩酸セビメリンの投与が気道粘液の分泌の増加をもたらし, 乾燥気管支を改善することでの機序が考えられた. なお一層の多数例での解析が待たれる.
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© 2004 日本臨床免疫学会
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