抄録
背景:我々は今回,新規自己抗体である抗SSNA-1抗体の詳細な解析をする目的にて本研究を施行した.方法:各種自己抗体陽性患者の血清を用いて,抗SSNA-1抗体の出現率及び抗SSNA-1抗体血清中のIP−10とBAFF濃度との相関についてELISA法を用いて調べた.結果:抗SS-A抗体,抗セントロメア抗体,抗U1-RNP抗体陽性患者血清において抗SSNA-1抗体の出現頻度が高く,疾患としては原発性シェーグレン患者とMCTD患者において出現頻度が高かった.抗SSNA-1抗体陽性群では陰性群に比べて血清中のIP−10とBAFF濃度が高濃度であった.また,免疫蛍光染色では分裂期の細胞のみが染色された.結論:抗SSNA-1抗体は原発性シェーグレン症候群およびMCTDに特異的な自己抗体であり,抗SSNA-1抗体産生には,IP−10とBAFFが重要な役割を果たしていることが示唆された.