抄録
〈目的〉海外では移植免疫に対してCTLA4-Igが使われており,HLA-Gを介した活性化リンパ球の抑制やDCのmaturation抑制が示されている.本邦では,現在RAにおいてCTLA4-Igが治療薬として用いられるため,HLA-Gを介した病態改善のメカニズムが起こっている可能性が考えられる.
〈方法〉アバタセプト(CTLA4-Ig)の治療にHLA-Gが関連しているかどうかをRA患者(n=5)と健常者(n=5)と他の薬剤使用群患者(n=10)血清で調べた.
〈結果〉CTLA4-Ig治療中のRA患者群では健常者と比較し,ELISA法にて血清HLA-G定量が有意差をもって増加していた.他の薬剤使用群においても同様の結果であった.
〈考察〉現在のところ作用機序は不明であるがRAにおいてもCTLA4-Ig治療はHLA-Gを介している可能性が考えられる.