日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P2-098  関節リウマチ予後における関節MRI
玉井 慎美有馬 和彦上谷 雅孝岩本 直樹岡田 覚丈喜多 潤子川㞍 真也一瀬 邦弘中村 英樹折口 智樹青柳 潔江口 勝美川上 純
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2012 年 35 巻 4 号 p. 375b

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抄録
目的:長崎大学早期関節炎コホートを用い,関節リウマチ(以下,RA)のMRI骨炎の有無や経過と関節予後との関連を明らかにする.
方法:長崎大学早期関節炎コホートで罹病期間2年以内のRAを2年間フォローアップし,初診時と1年毎に関節所見,炎症マーカー(CRP, MMP-3), HAQ, modified Genant-Sharp score(以下,mGSS),手指関節MRIを施行した.Xp進行の有無をアウトカムとし,統計学的解析を行った.
結果:対象は43名,%女性84%,平均罹病期間5.2ヶ月,平均年齢52.7歳,RF陽性76.7%,APCA陽性100%,初診時MMP-3陽性65.0%,初診時mGSS 2.30,初診時MRI骨炎39.5%,全経過中MRI骨炎62.8%,Xp進行46.5%に認めた.初診時マーカーではMRI骨炎が,経過中では1年後MRI骨炎が2年後のXp進行に寄与していた.
結論:初診時MRI骨炎が,RA関節破壊を予測することは知られていたが,今回経過中のMRI骨炎もXp進行に寄与していた.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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